金融用語集
- 融通手形(ゆうづうてがた)とは?
- 融通手形とは、本来の経済的取引や商品の売買を実態としない、資金調達のみを目的として発行される手形のことを指します。たとえば、企業間で実際の取引がないにも関わらず、知り合いの企業同士で互いに手形を発行し合い、その手形を割引することで現金を調達するケースです。融通手形は、緊急時の資金繰り対策として利用されがちですが、現行法上は禁止されており、金融機関も基本的に取扱いません。なぜなら裏付けとなる実際の経済活動がなく、倒産や不渡りのリスクが極めて高いためです。融通手形の利用が明るみに出ると信用低下を招き、最悪の場合は法的責任や社会的制裁を受ける可能性もあるため、絶対に行うべきではありません。