金融用語集
- 廻し手形(まわしてがた)とは?
- 廻し手形とは、受取人が自分の支払いに充てるために裏書譲渡し、第三者へ渡した手形のことを指します。つまり、手形の本来の支払いを受領するのではなく、そのまま他人に支払手段として移転させるものです。手形は譲渡性が高く、一連の商取引や資金決済の中で広く使用されます。廻し手形は、複数の裏書によって多くの当事者の間を経由するため、資金繰りや債権債務管理の一手段として重宝されますが、背後に資金返済困難先がいないか、裏書の連続性や手形の有効性を慎重に確認することが不可欠です。もし振出人又は裏書人が不渡りとなった場合、後に所持する全ての裏書人も支払責任を問われる可能性があるため、実務における注意が必須です。